今回は、店舗のキャッシュレス導入で人気の「PayPay」について解説しています。
PayPayは、ソフトバンクグループのPayPay株式会社が運営するキャッシュレス決済サービスです。
専用端末は不要で、スマートフォンやタブレットがあれば店舗にQRコードを置くだけで簡単に始められるので、コストをかけずにすぐに導入できるのも魅力です。
近年様々なキャッシュレス決済サービスがありますが、PayPayは中でも利用者数が多いのが特徴。そのため、支払い方法として導入すれば新規ユーザーの獲得や売上の向上も期待できます。
しかし、PayPayを導入する時に必要な「初期費用」「使い方」「手続き方法」などについて分からないことも多数ありますよね。そこで、今回はPayPayの導入を考えている人に、特徴やメリット・デメリットも交えてご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
PayPayスマホ決済(実店舗への導入)の基本情報
運営会社 | PayPay株式会社 |
初期費用 | 0円(税込) |
決済手数料 | 1.6%~1.98% |
月額手数料 | キャンペーン適応で0円(初回3ヵ月目以降1,980円/月) |
振込手数料 ※売上金入金 | 月1回無料 ※早期振込サービス PayPay銀行:20円 その他の銀行:200円 |
解約手数料 | 0円 |
対応クレジットカード | 非対応 ※事前に顧客がPayPayと紐づけていれば可能(VISA/Mastercard) |
対応電子マネー | 非対応 |
対応スマホ&QRコード | LINE Pay/PayPay/Alipay/Alipay Connect(計4社) |
対応ポイントカード | Tポイント/Ponta/(計2社) |
- QRコード決済の利用シェアNo.1
- 初期費用が無料
- 決済端末不要ですぐに導入できる
- 決済システム利用料が1.6%~と安い
PayPayの特徴は、なんといってもそのシェア率です。決済総額は2021年で5.4兆円、登録ユーザー数は2023年2月の時点で5,500万人。いま最も使われているQR決済として知られています。
また、PayPayは初期費用無料で始めることができます。決済端末を用意する必要もなく、設置もお店にQRコードを置くだけでOKなので、コストをかけずに導入できるのも魅力です。
決済システム利用料は1.6%~で、クレジットカードなどの手数料と比較すると安いです。そのため、月々のコストが心配・・・という場合でも安心して利用することが可能です。
PayPayを実際に導入して試した私の口コミや使い方!
それではまず、PayPayを実際に使用した私の口コミをご紹介していこうと思います。
利用前の準備がとってもカンタン!!
審査が完了すると、1週間くらいでお店にスタートキットが届きます。
複雑な初期設定が必要なのかな・・・と不安だったのですが、キットに入っているスタートガイドに沿ってQRコードキットを組み立てるだけで準備完了!専用機器も必要ないので、配線をつないだりすることもなくQRコードをレジ前に置くだけでとっても簡単でした!
専用ツール「PayPay for Business」の設定をする
QRコードを組み立てたら、専用ツール「PayPay for Business」にログインしてお店のプロフィールや、決済画面の企業ロゴの設定を行います。
「PayPay for Business」では、「ダッシュボード」から当日の売上をチェックしたり、返金操作が可能です。また、「入金」メニューからは銀行口座への入金履歴も確認することができます。
「PayPay for Business」はアプリ版もある!
「PayPay for Business」はWeb版の他にアプリ版もあるので、私はアプリ版をダウンロードしました!
Web版では、会計の際にお客さんにQRコードを読み込んで頂き、金額の入力、決済画面を確認して支払いが完了する、という流れでしたが、アプリ版では店舗側で金額を設定し、お客さんのQRコードを読み取ることで決済可能です!
もちろんWeb版同様に、取引や売上の確認・返金操作などの操作もアプリ1つでできます!
とても便利なのでオススメですよ!
加盟店向けに2つのプランがある!
PayPayには「制限プラン」と「ライトプラン」という2つのプランがあります。
まずはQRコード決済を導入してみたい、という場合は月額利用料が無料の「制限プラン」を、そこから更にお店の集客や売上をUPさせたい、という場合は月額利用料1,980円の「ライトプラン」がオススメです。
「ライトプラン」に加入すると、新規顧客の獲得に効果的な「PayPayクーポン」やリピーター獲得に効果的な「PayPayスタンプカード」を導入することができます。
また、「制限プラン」の決済手数料が1.98%なのに対し、「ライトプラン」では決済手数料が1.6%と安くなります。
トライアルキャンペーンで月額利用料が2ヵ月無料だったので、私の店舗では試しに「ライトプラン」に加入してみました。これまで紙で発券していたクーポンを初めてデジタル化してみたのですが、クーポンを発見したり配布する手間がなくなるほか、レジでの値引き操作が不要になりとても便利で驚きました!
決済手数料もお得になるので、それから現在も継続して「ライトプラン」を利用しています。
それでは、続いてはPayPayの決済サービスのメリット・デメリットについてみていきましょう!
PayPayの決済サービスの3つのデメリットとは?
- 早期振込サービスには費用がかかる
- 他の支払い方法とPayPayを併用できない
- 対応しているのはQR決済のみ
PayPayの決済サービスのデメリットは、上記の通りです。
事前にデメリットを確認しておくことで、導入後のトラブルなどを防ぐことが出来ます。
それぞれ、詳しくみていきましょう。
1.早期振込サービスには費用がかかる
PayPayの入金サイクルは、通常PayPay銀行なら当月末締めの翌日入金、そのほかの銀行でも当月末締め 翌々営業日入金で、手数料は無料です。
しかし、すぐに振込してほしいという場合、早期振込サービスを利用する必要があります。早期振込サービスにかかる振込手数料は次のとおりです。
- ジャパンネット銀行:20円(税別)
- そのほかの金融機関:200円(税別)
そしてこれとは別に、都度振込利用料として0.38%必要です。
月1度の入金でも問題ない場合はよいですが、店舗を立ち上げたばかりなど、キャッシュフローに余裕がない場合は注意が必要です。
2.他の支払い方法とPayPayを併用できない
PayPayでの支払いは、クレジットカードや現金での支払いなどと併用できません。そのため、お客さんのPayPay残高が不足している場合、不足分を現金で払う、といった使い方ができません。
スマートにPayPayで決済をするには、お客さんに事前にチャージをしてもらったり、クレジットカードと連携する設定をしてもらう必要があります。
また、クレジットカードによるチャージは本人確認を完了させていない場合、利用限度額が月5,000円までと非常に低い設定になっているなど制約が多いので、注意が必要です。
3.対応しているのはQR決済のみ
キャッシュレス決済サービスの中には、エアペイやSquareのように1度の契約でクレジットカードからQR決済、電子マネーなど様々な支払い方法に対応できるものがあります。
PayPayはQR決済のみの対応なので、そのほかの決済方法に対応させたい場合は、また新たに他の決済サービスに申し込みをして契約を結ぶ必要があります。
PayPayの決済サービスをおすすめする3つのメリット!
- 知名度が高く、利用者も多い
- コストをかけず、すぐに導入できる
- Alipayに対応しており、外国人観光客も利用できる!
PayPayの決済サービスのメリットは上記の通りです。
導入前にメリットを確認しておくことで、導入後の運用の仕方を具体的にイメージできますよ!
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
1.知名度が高く、利用者も多い
PayPayは2018年10月から開始されたサービスですが、現在のユーザー数は約5500万人で、数あるQRコード決済の中で利用シェアNo.1を誇っています。
そのため、「支払いにPayPayが使える」というだけで顧客獲得のチャンスを広げることができます。
2.コストをかけず、すぐに導入できる
また、キャッシュレス決済を新たに導入する場合、専用の端末やプリンターなどを購入しなければならないケースも多いです。しかしPayPayは専用端末不要なので、スマホやタブレット、PCがあれば初期費用無料ですぐに利用開始できます。
決済手数料も1.6%~と他のキャッシュレス決済サービスに比べて安いため、コストを抑えて導入したい場合はオススメです!
もちろん解約や違約金も発生しないため、合わないなと感じても簡単にやめることができますよ。
3.Alipayに対応しており、外国人観光客も利用できる!
PayPayは主に中国で利用されているスマホ決済アプリ「Alipay」と連携させることができます。そのため、導入すれば「Alipayで支払いができる!」ということで中国人を中心とした訪日外国人にも利用してもらえる機会が広がります。
観光地や、外国人の利用者が多い店舗には大きなメリットと言えるでしょう。
PayPayの導入に掛かる費用一覧
対応キャリア | Andoroid・iPhone・iPad・PC ※端末を持っていない場合は別途購入費用が必要です |
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 制限プランは0円 ※ライトプランは1,980円/月 |
解約費用 | 0円 |
アプリ料金 | 0円 |
カードリーダー費用 | なし |
PayPayは、導入にあたり専用の端末を用意する必要がありません。スマートフォンやタブレット、PCがあれば、導入にかかる費用は0円なので気軽に始めることができます。
他のキャッシュレス決済では、iOS端末のみに対応しているサービスも多いですがPayPayはandroid端末にも対応しているため、買い足しが必要になるケースも少ないのも魅力です!
また初期費用が抑えられるだけでなく、月額費用や解約費用、アプリの利用料もかからないので、少しでもコストを抑えてキャッシュレス決済を導入したいという事業者の方にはピッタリのサービスだと言えます。
PayPayの申込をする前に必要な書類3つを揃えよう!
PayPayをスムーズに申込むために用意する書類は、全部で3つです!
1、本人確認書類を用意する
PayPayの申込時は「本人確認書類」として、下記の中から、1点の用意が必要です。
- 運転免許証
- 在留カードおよび特別永住者証明書
- 個人番号カード(マイナンバーカード)
- 日本国パスポート
- 各種健康保険証
個人事業主の方は、日本国パスポートと各種健康保険証を用意する場合、追加で住所確認書類として以下の中からいずれか1点を用意してください。
- 公共料金領収書(電気・ガス・水道など)
- 住民票記載事項証明書
- 住民票写し
※発行から6ヶ月以内のものが必要です。
また、法人での申込時は法人登録した際に発行された番号13桁「法人番号」が必要です。わからない場合は、国税庁法人番号公表サイトで検索できますよ!
2、店舗写真を用意する!
申し込みの際には、書類の他に下記2つの店舗写真を1枚ずつ用意する必要があります。
- 店舗外観画像 ※店舗名(看板等)と店舗の入り口がわかるように全景を撮影したもの
- 店舗内観画像 ※サービスの内容や取り扱っている商材がわかるように全景を撮影したもの
3、PayPayの申込時に必要な許可書や店舗確認書類を用意する!
- 古物商許可証
- 開設届出済証明書
- 旅行業登録票
- 資格認定証/登録証(社会福祉登録証、精神保健福祉登録証、弁護士身分証明書など)
- 自動車運転代行業認定証
- 決算書(3期分)履歴事項全部証明書または確定申告書の写し
- 主催者からの販売委託契約書の写し ※主催者ではない場合
- 代理店委託契約書または2名分の保険募集人資格登録証/合格証
- 古物商許可証(二次販売の場合)チケット不正転売禁止法遵守の同意書
許可証が必要な種類は、上記になります。それぞれの許可証が必要な業種の方は、忘れず用意しておきましょう。
ここまで、PayPayを導入する前に必要な書類3つをご紹介してきました。特に面倒な書類が必要ではないですね!
それでは、下記から「PayPay(ペイペイ)」を導入する流れや使い方をご紹介していきますので、参考にしてみてください。
PayPayの申込方法を5つステップで流れを解説
公式サイトの申込みフォームに、メールアドレス、氏名、法人名または屋号名、連絡先電話番号を入力をして仮登録を行います。
仮登録で入力したメールアドレスに申込みフォームのリンクが届きます。この時点ではまだ申込みは完了していないので、リンクから申込みの手続きを行ってください。
利用開始には審査が必要なので、申込みフォームに審査情報を記入しましょう。審査書類は画像ファイル(jpg,gif,png形式)でアップロードする必要があるため、事前に何がいるのかを確認しておいてくださいね。法人と個人事業主では用意する書類が異なるので注意が必要です。
申込完了後、だいたい2営業日で登録したメールアドレスに審査結果が届きます。
ただし、申込内容に不備や追加で確認事項があった場合は、もう少し時間がかかるケースもあります。
無事に審査が完了すると、だいたい1週間後にお店にスタートガイドが届きます。
ガイドの案内にそって初期設定をしたら、導入完了!すぐに利用開始できます。
PayPayの審査で落ちた人の5つの特徴
落ちた人の特徴 | 詳細 |
---|---|
1、実店舗の存在状況 | 実店舗がない場合は審査の通過が難しい。 |
2、業種や事業内容(形態) | 審査の通過が厳しい業種があります。 |
3、クレジットカード使用状況 | あなたが使用しているクレジットカードの利用状況を見られることがあります。 |
4、銀行との取引状況 | 取引情報を確認することで経営状況を判断されることがあります。 |
5、事業を開始した年数 | 事業を開始した年数が短すぎると審査に落ちてしまうこともあります。 |
ここでは、PayPayの審査に落ちた人の口コミを調べて分かった審査基準をご紹介します。ただ、審査基準はPayPayも明確にしていないので、絶対ではないことをご了承ください。
あくまでも、どんな内容で審査しているのかを目安として5つのポイントをご紹介しています。
1、実店舗が存在しない人はPayPayの審査が厳しいという口コミ!
こちらは、実店舗がない状態でPayPayに申し込んで審査が落ちたという口コミです。これは、仕方ないと思いますが、実店舗の存在と情報がないと、審査を通過することは難しいです。
また、実店舗が存在していても、嘘偽りの情報を提示してしまった人や、詳しい内容を説明できないお店は審査通過は厳しくなります。しかし、審査が通らない基準は、どの決済会社も同じなので、PayPayだけが厳しい訳ではありません。
2、業種や事業内容によってはPayPayの審査が厳しいという口コミ!
PayPayの審査が厳しい業種は、飲食店で水商売など夜間営業を行っているお店が審査に通っていないという口コミがありました。
しかし、事業年数が多いお店では、審査が通った口コミもあるので絶対に通らないということではなさそうです。なので、PayPayの審査や申込は誰でも可能なので、一度試してみるといいでしょう。
3、PayPayの審査はクレジットカードの利用条件も関係しているという口コミ!
PayPayの審査は、クレジットカードの利用状況もチェックされている可能性があります。これは、カード会社が絡むので通過できない場合もあると思います。
審査が通った私の事例では、以前(10年前ほど)の事業で失敗して様々な返済が困難になったことがあるのですが、なんと審査が通っています。なので、審査が通らないから諦めている人も、一度チャレンジしてみてもいいと思いますよ。
4、銀行の取引情報もPayPayの審査が厳しい条件となる口コミもある!
こちらは、銀行との取引状況を照会されていることが原因で審査が落ちたという口コミです。PayPayの審査基準は明らかにされていませんが、経営状況を見る為に調べている可能性もあります。
おそらくですが、起業するために銀行にお金を貯めていっている人も多いと思うので、そこまで気にしなくても大丈夫そうです。ただ、あまりにも銀行との取引履歴がない場合や、経営状況が悪いと判断された場合は、審査が厳しいこともあると思います。
5、年数が短い事業はPayPayの審査が少し厳しめという口コミ!
こちらの「事業年数が短いから落とされた」という口コミは意外と多いです。しかし、私の場合は、事業開始月に申し込んでも審査が通りました。こちらも明確な基準がありませんでした。
私がオープンさせた時に注意した方法は、自社の公式サイトで会社情報を細かく明記したり、お店を作っている途中の写真など、かなり細かく掲載していました。
それが良かったかどうかは分かりませんが「実際にある店舗なのか?」「申込んでいる情報は正しいか?」などを見ていることもありそうです。
PayPay・エアペイ・Square・スマレジ・ステラパックを比較
PayPay | スクエア決済 | Airペイ | スマレジ | ステラパック | |
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公式サイト | |||||
企業名 | PayPay株式会社 | スクエア | リクルート | 株式会社スマレジ | SMBC GMO PAYMENT 株式会社 |
初期費用 | 無料(制限プラン) | 無料 ※端末費用4,980円~ | 18,344円 | 30,800円 | 無料(お試しプラン) |
キャンペーン時の初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
キャンペーン適用の条件 | – | – | 申込月の6カ月後の月末までに審査が通過が必要 | 月額利用料 3,300円(税込)は必要 | 契約から13ヶ月目まで無料 ※以降3,300円/月 |
決済手数料 | 1.60~1.98% | 2.5%~ 3.25% ※2.5%~ (VISA/Mastercard) | 3.24~3.74% | 3.24%~ | 2.80~3.74% |
入金サイクル | 月1回 | 翌営業日 みずほ銀行・三井住友銀行の場合 | 月6回/月3回 | 月2回 ※QRコード決済のみ月1回 | 月6回/月2回 |
入金手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 ※10万未満の入金時は 200円(税込) | 無料 ※三井住友銀行口座の場合 |
導入審査日数 | 約1週間ほど | 最短当日~ | 最短5日~ | 【クレジット・電子マネー】 1.5~3ヶ月程度 【QRコード】1~4ヶ月程度 | 最短即日~ |
クレジット決済 | 非対応 | 6ブランド | 7ブランド | 7ブランド | 7ブランド |
QR決済 | |||||
電子マネー | |||||
対応OS | Andoroid/iOS | Andoroid/iOS | iOSのみ | iOSのみ | Andoroid/iOS |
利用アプリ | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
PayPayとエアペイ・Square・スマレジ・ステラパックを比較した比較表は上記の通りです。
ここからは、PayPayと他社のキャッシュレス決済について見ていきましょう。
PayPayとスクエアを比較
続いてPayPAyとスクエアを比較してみましょう。スクエアの特徴は、審査が早く入金サイクルも短いという点です。最短で翌日、最長でも7日に1回(月に4回)という入金サイクルとなっています。
PayPayは、「早期振込サービス」に有料で加入すれば入金サイクルを増やすことができますが、無料で利用したい場合の入金サイクルは月に1回のみです。そのため、様々な支払いや資金繰りに不安がある店舗はスクエアの方が安心して利用できると言えます。
しかし、手数料の面ではスクエアが3.25~3.95%なのに対し、PayPayは1.60~1.98%と約半分ですみます。QRコード決済がメインのお店や、手数料を抑えたいという場合はPayPayがオススメです。
PayPayとエアペイを比較
PayPayとエアペイの一番の違いは、対応している決済の種類です。2019年5月に、エアペイの取り扱いサービスにPayPayが加わりました。これにより、エアペイを導入すればPayPayを含む各種決済が可能となりました。
QR決済だけでなくクレジットカードや電子マネーにも対応できるので、支払いの幅を広げられるというメリットがあります。PayPayのみを単独で導入した場合、利用できるサービスは当然ながらPayPayのみとなってしまいます。
しかし、エアペイ経由でPayPayの決済をした場合、決済手数料は2.95%(税抜)かかってしまいます。一方PayPayを導入して直接加盟店になった場合は、決済手数料は1.60~1.98%で済むので店舗への負担が少なくてすみます。
またPayPayはiOSとAndoroidどちらにも対応していますが、エアペイはAndoroid端末に対応していません。iOS端末を持っていない場合は新たに用意する必要があるので注意が必要です。
PayPayとスマレジを比較
スマレジの強みは、クレジットカードやICカード、QRコードなど複数の決済が1台の端末に集約されている点です。エアペイと同様に、スマレジを導入すれば決済手数料は3.24%と少し高いですがPayPayでの支払いにも対応可能です。
一方で、スマレジは導入までに1~4ヶ月程時間がかかるというデメリットがあります。スマレジのようなオールインワン決済端末は、対応している決済の種類が多いのが魅力ですが、それ故に全てのブランドの審査が終わらなければ端末が発送してもらえないのです。
その点PayPayは申し込みから導入まで約1週間で完了します。時間に余裕がある人はよいですが、とにかく早く使いたい!という場合は素早く導入できるPayPayがオススメです。
PayPayとステラパックを比較
最後にPayPayとステラパックを比較してみましょう。
ステラパックは、クレジットカード7種や電子マネー決済16種の他、PayPayを含む15種類のQR決済にも対応しています。そのため、エアペイと同様にステラパックを導入すればPayPayでの支払いも網羅することが可能です。ただし、ステラパックでPayPayの決済を行った場合の手数料は3.25%なので、直接PayPayで決済をしたほうが手数料を抑えられます。
一方でステラパックは、VISAとMasterCardの決済手数料が2.8%~3.25%と設定されています。料率は、契約プランと前年の決済額によって決定されます。
最安値の2.8%で利用するには月額3,300円のスタンダードプランに加入する必要がありますが、VISAとMasterCardの決済が年間75万円以上見込める店舗であれば月額利用料を加味してもお得に利用できます。
そのため、VISAとMasterCardの決済利用額が大きい店舗にはステラパックはメリットが大きいと言えます。
しかしステラパックはオールインワン決済端末なので、スマレジと同様審査に時間がかかります。QRコード決済がメインでクレジットカードの利用が少ない店舗や、審査期間や導入スピードを重視するのであれば、PayPayの方がよいでしょう。
PayPayをおすすめする人
いかがだったでしょうか。以上を踏まえると、以下のような人にPayPayの導入がオススメです!
- スマートフォンによるQRコード決済を導入したい
- PayPayでの支払いがメインで、クレジットカード決済は必要ない
- 初期費用を抑えて導入したい
- 決済手数料をできるだけ抑えたい
最近はPayPayと他の決済サービスを併用するお店も多いようです。初期費用や維持費用がかからないサービスも多いので、例えば「QRコード決済はPayPayで、カード支払や電子マネーはエアペイで!」という使い方をすれば、決済手数料を気にせずそれぞれのよいところを活かすことができますよ。検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
- QRコード決済の中で利用シェアNo.1
- Alipayにも対応している
- 専用端末不要、初期費用無料で導入できる
- 決済手数料が1.60~1.98%と安い
- 設置はQRコードを置くだけで簡単!
PayPayは、数あるQRコード決済の中で利用シェアNo.1を誇っている決済サービスです。お得なキャンペーンが頻繁に開催されたり、オンラインストアや公共料金の支払いなどにも対応していることから、その利用者数は2023年2月の時点で5,500万人にものぼります。最も使われているQR決済なので、導入することで集客アップが期待できます。
さらに、PayPayは中国でポピュラーなスマホ決済アプリ「Alipay」とも連携できるので、日本人だけでなく中国人をメインとした海外のお客さんの集客が見込めるのもポイントです。
またPayPayは導入の際、初期費用や専用端末に一切費用がかかりません。そのため、PCやタブレット、スマートフォンなどのデバイスがあれば0円で始めることができます。決済手数料も1.60~1.98%と他の決済サービスに比べると非常に安く、店舗への経済的な負担が少ないのも魅力です。
導入にあたり難しい初期設定もありません。QRコードを置くだけなのでとっても簡単!会計の際にかかる時間も大幅に短縮することができるので、お店の回転もよくなることが期待できます。
今回はPayPayについて詳しくご紹介しました!QRコード決済を使ってみたい方や気になってる方は、お得に始められる「PayPay(ペイペイ)」を導入されてみてはいかがでしょうか!